園内の菖蒲田を目当てに向かった相模原市当麻の当麻山公園。ハナショウブはやめてしまったようでほぼ荒れ放題。

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市役所のサイトの写真と比較するに、ここが菖蒲田だったはず。右奥の崖からは湧水が出ており、それを生かしての菖蒲田だったものと想像されます。




当麻山公園は原当麻駅から相模川方面へ坂を下った中腹にあり、神奈川の景勝50選にもなっている無量光寺の東側にあります。


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圏央道相模原愛川ICから伸びた県道52号線の標識に従って入ると、ロータリーの先に公園の入り口。ほんの数十メートルですが、いきなりうっそうとした森に入ります。

ここから入るとすぐ右手に先ほどの菖蒲田跡地。初見では気がつかずに普通に通り過ぎてしまいました。

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そのまま進むと、広場に出て、西側(無量光寺側)にアジサイ。「園内には、約1,000株のアジサイが植栽されており、市の花であるアジサイの名所となっています。」とのことですが、下草も刈られておらず確かに咲いているけど名所?と思ってしまいます。

さらに進んだ、公園の北側には丸太の遊具があり、

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公園の反対側入り口からはこんな感じ。

部活で走る近所の中高生と、サワガニを捕まえる小学生とでにぎわっていましたが、公園としては残念な限り。
せっかくなので、お隣の無量光寺にも立ち寄ってみます。


当麻山無量光寺は時宗のお寺で、宗祖である一遍上人が弘長元年(1261)草庵を結び修行の地としたのが始まり。その後宗祖の教義を継いだ真教上人が、嘉元2年(1304)に無量光寺を建立。

現在は高い木立に囲まれ、清涼な空気が流れる空間になっています。


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高麗門と呼ばれる形式の山門脇にはアジサイが咲き始めていました。


山門からまっすぐ石畳を進むと、
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正面に焼失した旧本堂の跡が残り、現在では一遍上人の銅像が佇んでいます。微妙に真正面からずれているのですが、説法の際に座っていた場所とか何か上人にちなむ謂れがあるんですかね?


そこを右手奥に進むと、仮本堂。
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仮とはついていますが、立派な建物です。
「花の寺」としての魅力は薄いものの、雰囲気のあるお寺さんでした。最近は周りの林を伐採した開放感のあるお寺さんの多い中、信仰・畏れといった寺社本来の佇まいを残す場所と感じました。


【訪問先基本情報】 当麻山公園
【サイト】 相模原市役所サイト
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/kouen_kankou/kouen_ryokuchi/005920.html
【連絡先】 相模原市南区当麻652
【開園時間】  終日開放
【休園日】 無休
【料金】 無料
【交通】 JR相模線「原当麻駅」下車徒歩15分

駐車場なし